訓練・研修の様子
令和6年3月4日(月)に新温泉町歌長、特別養護老人ホームゆむらにおいて建物火災防ぎょ訓練を実施しました。
この訓練は全国で一斉に実施される「春の火災予防運動」の行事の一環として、建物火災における警防技術及び救助技術の向上、各関係機関との連携強化、更には住民の防火意識の高揚を目的として毎年実施しています。
今回の訓練では特別養護老人ホームゆむらの1階の厨房から出火し、多数の逃げ遅れがあるとの想定で、自衛消防隊による通報、初期消火、避難誘導、応急手当訓練が実施され、その後、美方広域消防署による消火、救助訓練を実施しました。
その後、施設職員を対象に訓練用の水消火器を使用して初期消火訓練が実施されました。
みなさん真剣な眼差しで熱心に取り組まれ、防火意識の高揚は十分に図れたと感じています。また我々消防職員も、実際の施設を使用しての貴重な訓練が実施でき、警防技術及び救助技術の向上を図ることができました。
この経験を今後の現場活動に活かすとともに、引き続き火災予防に努めてまいります。
訓練動画はこちら → 訓練動画(youtubeへリンクしてます。)
救助工作車を導入しました
美方広域消防本部に発足以来初となる救助工作車が導入され、2月26日(月)に運用を開始しました。
この救助工作車は、救助活動に特化した車両で、ウィンチやクレーン、大型照明が装備されています。また、複雑多様化する災害に迅速に対応できるよう、油圧救助器具、切断用器具、破壊用器具等はバッテリー式に一新され、粉塵が舞うような現場や酸素が薄い現場等の厳しい環境下でも救助活動の継続が可能となりました。山岳救助資機材や水難救助器具も新しくなり、山や海を抱える当本部の強い味方になります。
車両側面には山陰東部に古くから伝わる麒麟獅子(きりんじし)が舞っています。麒麟獅子は幸せを呼ぶ霊獣と言われており、美方郡内の安心安全を願ってデザインしました。
有事の際、この車両の高いポテンシャルが存分に発揮できるよう、日々訓練に励み、救助技術の向上に努めてまいります。
美方郡で初の救助工作車の活躍にご期待ください。
※クリックすると拡大します。
令和5年11月28日(火)、豊岡市日高町道場において、関西電力送配電(株)姫路本部豊岡電力所の職員の方々と救助合同訓練を行いました。
本訓練は、実際の鉄塔や電線を利用し訓練を行うことで、知識や救助技術の向上と各関係機関との連携強化を図ることを目的として、関西電力送配電(株)の訓練施設(鉄塔・電線)を利用させていただきました。
訓練では関西電力送配電(株)職員の方のご指導の下、連携を図りながら鉄塔の昇降訓練や電線上及び鉄塔上の要救助者を救出する訓練を行いました。
実際の鉄塔や電線を利用して訓練できたことで色々なことに気付くことができ、とても貴重な経験を積むことができました。
今回の経験を基に、更なる救助技術の向上を目指して訓練に励み、実災害に備えてまいります。
令和5年9月20日(水)、9月27日(水)の2日間、昨年度に引き続き香住自動車教習所にご協力を頂き、教習用コースを使用して緊急自動車の機関員訓練を実施しました。
機関員経験の浅い職員が、運転時の留意点や基本的事項を確認・体験し、救急車やポンプ車などで厳しい条件下での走行訓練を行い、車両感覚や運転のコツなどを学び、安全運転に対する意識と技術の向上を図りました。
令和5年7月22日(土)に大阪市消防局高度専門教育訓練センターで「第51回消防救助技術近畿地区指導会」が開催され、兵庫県と大阪府から約900名の救助隊員が集まり、救助技術を競いました。
美方広域消防本部からはロープブリッジ渡過、はしご登はん、ほふく救出の3種目に7名(6チーム)の隊員が出場しました。
そのうち、ロープブリッジ渡過に出場した岡本卓消防士長が、兵庫県で一位の成績を収め、8月25日(金)に北海道札幌市で開催される「第51回全国消防救助技術大会」に近畿地区の代表として出場します。
ロープブリッジ渡過は地上から高さ7mの位置に張った20mのロープを往復する訓練で、17秒01の好タイムをたたき出し、美方広域消防本部としては平成7年以来28年ぶりの全国消防救助技術大会出場を決めました。
4月から全国消防救助技術大会を目標に、美方広域消防本部から選抜された7名がチーム一丸となって厳しい訓練に取り組み、その努力が実を結びました。
岡本卓消防士長、おめでとー!!!
今後も更なる救助技術の向上を目指し訓練に取り組んでまいります。
動画 → https://youtube.com/shorts/YFCbWqttnNw
令和5年7月10日(月)に美方警察署、香住海上保安署、美方広域消防本部の3機関が合同で水難事故救出訓練を実施しました。
当管内には魚釣りや海水浴などを目的に、年間を通して多くの方が訪れ、毎年のように海での事故が発生しています。
そのような事故に備え、各機関が合同で訓練を実施し、連携強化を図りました。
訓練では、美方警察署や香住海上保安署によるボートやヘリコプターでの救出訓練が実施され、当本部は救命索発射銃によりロープのついた浮輪を発射し、要救助者を救出しました。